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ボルドーやブルゴーニュをはじめとするファインワイン Fine Wine市場の底打ちはあるか?




この18ヶ月間、ファインワインと呼ばれる高級ワイン市場は低迷を続けてきました。2024年8月の短期的な上昇の後、、Liv-exの9月レポートではさらに急激な下落が見られました。まだ危機は脱していないものの、市場はついに底打ちを見たのかが気になります。

9月初旬の時点では、下落トレンドもいよいよ終わりが近づいているように見えました。Liv-exによると、8月後半の取引高が1割ちかく伸びており、よい兆候を見せていたからです。


ところが、月の数字は、1年で最も急激な下落を見せています。セカンダリーマーケットでパフォーマンスの高い100種類のワインを指数化しているLiv-ex 100は、前月比1.7%下落し、年初来7%の低下となっています。取引高は前月よりも増加しており、買い手は「アクティブ」な状態を維持していることを示していますが、取引の価格は下落しています。


Liv-ex Fine Wine 50は9月に2.1%下落し、2020年の水準を下回りました。また、Rest of the World 60サブインデックスにリストされているワインの3分の2も下落しており、特にスクリーミング・イーグルやオプスのワンなどの米国ワインは、ポンド高の影響を受けているようです。


過去12〜18ヶ月間の続落ムードからはある程度の安定化はしているものの、Bordeaux Indexをみても市場は間違いなく低迷しており、この回復には市場の活性化が必須となっている状況です。


とは言え、いくつかのポジティブな兆候も見受けられるようです。

例えば、ブルゴーニュのお一部の銘柄の価格は再上昇を見せており、シャンパンも追随する動きがでてきており、ブルゴーニュとシャンパンにおいては、2021年初の価格を超えてきています。


ただし、最高の09年、10年などのトップエンドのシャンパンやボルドーのヴィンテージが含まれます。DRC、 Rousseau、 Roumierなどのトップエンドのブルゴーニュでさえ、数年前のからみると3割から4割程度の下落となっています。


シャンパンは過去6ヶ月間、回復傾向を見せていましたが、アン・プリムールの先行価格の下落が最近のボルドー・ヴィンテージ全体悪い影響を与えています。

市場にはまだまだ多くの在庫があり、すぐに価格が回復することはないかもしれませんが、一方で、これ以上の下落要因も見当たらないことや、ファインワインのマーケットは本来、長期的な投資が目的であって、経済サイクルや、マクロ経済的要因の影響を大きく受けることから、そろそろ大底との見方も強くあります。


ロワールの高級ワインには、イギリスの業者がからの買い占めも入っているとの噂もあったりと、注目銘柄もでてきていることから、ファインワイン市場からは目が離せません。

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